練習アイディア

クラシックギターとエレキギターは違う楽器なのか?

/">自己紹介にも書いているのですが、私のギター歴はクラシックギターでマンドリンの伴奏から、ソロギター、エレキギターでバンド、セッション…というような変遷をたどっています。

エレキギターを試奏した時や、セッションの場で「クラシックギターをやってました」と言うと、弾いているところを見て「クラシックギターっぽいですね」という感想を言われることが多いです。

エレキを始めたての頃はなんでみんな口を揃えてそう言うんだろう、と不思議に思っていましたが、エレキの経験もそれなりに積んできて、言いたいことがなんとなくわかってきました。

見方によってはこのふたつは別の楽器になりうるとも思います。今回はクラギとエレキは違う楽器なのかというテーマで私なりに考えたことを書いていきたいと思います。

https://www.uenoanco.com/profile

エレキギターに持ち替えて

バンドやセッションなどで演奏してきて大きく考え方が変わったのは、ギターで出す音の密度でした。

たとえば、コードはプレーン弦だけで弾くのかとか、ソロで和音を入れるのかとか、そういったものです。

バンドの演奏に慣れている方だと、特別なことではないかもしれませんが、私にとってコードは全弦弾かなくていいと気づいた時は見える世界がガラッと変わるくらいの発見でした。

これには理由があって、それまでの私のギター遍歴からくる思い込みが影響しています。ここからは少し私のギター遍歴を振り返りながらお話していこうと思います。

ギター遍歴から紐解く思い込み

思い込み1 スカスカは悪

高校時代は映画音楽や吹奏楽の曲を自分たちの編成に合わせて編曲して演奏していました。

100人くらいの規模で演奏するので、セットリストの中の盛り上げ要員として、管楽器の圧が飛んでくるくらいの迫力のある曲も演奏したいと思ったものです。

そこで編曲する上では音の厚みをいかにマンドリンオケの編成で出していくかが注力ポイントとなっていました。

ペラペラ、スカスカな演奏は悪。コード伴奏はいつも全弦弾く勢い!

いつの間にか私の中でそんな思い込みができていました。

思い込み2 いつでも小さなオーケストラ

ベートーヴェンは「ギターは小さなオーケストラ」と表現したといわれています。この言葉はとても秀逸だと思います。

ギターは1本でメロディーと伴奏を同時に表現できる楽器です。私は村治佳織さんのCDを聴いてはじめてソロギターに出会い、それまでのギターのイメージが一変しました。

ギターってこんなことができるんだ!と感動したものです。その後、大学時代はソロギターに夢中になり、ひとりで好きな曲を弾けることに大きな喜びを感じていました。

ギターは「いつでも」小さなオーケストラである。そんな思い込みがどこかにありました。

思い込みからの脱却

私が入っていたバンドはギターが2人いたため、どうやってもう1人とかぶらないように弾くかという悩みが常にありました。

それがきっかけでギター教室の門を叩き、じゃあアドリブをやりましょうと、初っ端のレッスンからアドリブを弾くことになりました。何も予備知識がないのでびっくり。

わからないなりに先生のバッキングに合わせて音を出したのですが、私はこれまでの思い込みから無理に随所に和音を入れようとして演奏をしました。

それに対して先生にまずは1音ずつでいいと言われました。これまでギター1本でメロディーから伴奏まで弾くことに慣れていた私はその時は違和感しか感じませんでした。

ですが、レッスンをしていくうちに1音ずつ弾いてもコードを表現する方法があることを理解していきました。

さらにジャズセッションに行って、演奏ごとに管楽器ばかりの時、ピアノがいる時…という状態を経験し、ギターは演奏ごとに役割を変えられるということに気付きました。

こうして徐々に私の中にあった思い込みが消えていきました。

エレキとクラギは違う楽器なのか

冒頭で書いた「クラシックギターっぽい」と言われた理由はこんなところかなと思います。

  1. コードを弾くときに全弦しっかり押さえて弾いた
  2. 左手を握り込まず、親指の位置がネックの下の方で手首が出たスタイル

クラシックギターはひとりでメロディーと伴奏を弾くのが多いことから、一度に出す音数が多かったり、離れた弦を同時に押さえたりということがあるので弾き方も自然とこうなります。

逆に、エレキギターがよく担う役割を考えると、他の楽器の役割を潰さず隙間に入る演奏になるため、全部やるということになりづらい。

このようにそれぞれ進化の過程で分岐した結果、「◯◯ギターっぽい」というイメージができるのだと思います。

クラシックギターかエレキギターかどうか、というよりは演奏時の役割の違いで同じギターであっても違う楽器のように立ち回ることができる。

…というのが今時点での私の結論です。ギターはまさにカメレオン楽器ですね。

最後に

いろいろ考えてみると、ギターはとても器用な楽器だなあと思います。

セッションではフロントになることもできるし、バッキングに徹することもあります。ソロギターであれば、全部一手に引き受けてやる。

これはギターがとても良いところでもあるし、難しいところでもあります。

私個人的には、最小限でここぞという時に適切に入ってくるギターに憧れています。皆さんはどんなプレイがお好みですか?

どんなプレイをするとしても、その場でどういう役割なのかハッキリしているプレイヤーがかっこいいですよね。

そんなことを考えながら、中途半端ではあるけれどいろんなギターを弾いてみてよかったなあ、と思うのでした。

▼ランキングに参加しています。応援お願いします!
にほんブログ村 音楽ブログ ギターへ