2019年のステージ納めは、レッスンを受けていたソエジマさん(@toshiki_soejima)とのデュオ演奏で、セッションの定番曲を2曲ほど演奏してきました。
デュオということもありなかなかの緊張感でしたが、2019年の総まとめっぽい演奏になったなあと感じています。
細かく見れば、この場でできなかったこともたくさん挙げることができてしまうのですが、まずはできたことに注目して、振り返ってみたいと思います。
セッションを楽しむという考え方
今回演奏したのはソエジマさん主催のサークルのライブイベントでした。
生徒枠として前座っぽくデュオ演奏したので発表会的な雰囲気すら感じますが、今までソエジマさんから学んできたのはセッション。
この日、私は「発表するぞ」というよりも「デュオ演奏というあまりできない形態のセッションを楽しもう」という考え方で臨みました。
意識的にやったというよりも、この本番までに見聞きしてきたものが自然と私をそういう風に導いてくれたような感覚でした。
そのため、演奏にチャレンジ要素を入れるというのがどこか意識にあって、ソエジマさんの弾いたことをなぞって仕掛けてみたり、直近でソエジマさんのサロンで紹介されていたことを取り入れてみたり。
アドリブソロでは前田さんとbashiryさんのデュオライブでいいなと思った表現方法を使ってみたり。
とにかく自分のやれることプラスアルファくらいの演奏がしてみたくなった、という感じでしょうか。
これは1年前にはできなかったことだと思います。どうしても自分が弾いていることが合っているかどうか、ということに意識の半分以上を持って行かれてたと思います。
これは大きな進化ですし、身体にセッションの血が流れ始めたのかなあ、とったような感覚を覚えました。
直前までのインプットが良い影響に
この本番の日の2日前にガットギターのデュオライブを聴きに行きました。本当に、ナイスすぎるタイミング。
特にデュオ演奏を学ぶぞ!!みたいに気合を入れてライブを見ていたわけではないですが、そこにはデュオ演奏の楽しさや可能性といったものが広がっていました。
そのレベルには到底及ばないけれど、この空気感だけでも演奏に取り入れられたらいいなあ。聴きながらそんな風に感じていました。
そして、その少し前に経験した秋葉原ストリートジャム。これはセッションでしたが、チャレンジしてみるということの大切さを学びました。
それが良い意味で影響したのか、吹っ切れたのか、デュオでも縮こまらずにやってみたいことは取り入れながらの演奏ができたと思います。
嬉しいフィードバック
当日、友人が見にきてくれていました。この友人は、もともと同じバンドを組んでいたし、一緒に社会人サークルのイベントにも行ったりしているので私の演奏はもしかしたら新旧合わせて一番聴いてる人かもしれません。
その友人からもらった言葉は、「キャラが立っていた。世界観があって良かった」というものでした。
演奏後にソエジマさんからも「これから自分のスタイルができていきそう」と、友人と似たような内容のフィードバックをいただけました。
また、ソロがとても良かったという感想もいただけて、このようなフィードバックをもらえたのも、やりたいことは取り入れてみようという精神で演奏して、ちゃんと聴いている側に伝わっていたからなのかなあと思いました。
自分にしか出せない音を育てる
ここまで書いてきて、そういえば高校時代や大学時代にも、たびたび私のギターのキャラクターに対して感想を言われていたことをふと思い出しました。
「アンコの音には魂がこもってるよね!」
「世界観がある」
もう、どういう文脈で当時言われていたかは覚えていませんが、この言葉だけは嬉しかったからか、それぞれしっかり覚えています。
かなり抽象的な言葉なんですけど、私は自分にしか出せない音を持ってるんだ、と勝手にポジティブな解釈をしています。
それが、またここに来て似たような言葉をもらえたということは、もうここは育てていくしかないなあ、とぼんやり考えています。
2019年に取り入れたことを反映した演奏で、これから私のギターが向かう方向もぼんやり見えて、本当に2019年の締めくくりにふさわしい演奏の場でした。
また1年後、どうなっているかが今から楽しみです。