先日、友人に紹介してもらったカフェで初めてオープンマイクというイベントにソロギターで参加してきました。
オープンマイクというのは、ライブハウスなどのお店がステージを解放して、そこで誰でも演奏ができるイベントで、ライブを企画しなくても人前で演奏することができます。
私は楽器歴の割に人前で演奏をする機会があまりなく、いわゆる本番慣れしていない人です。
最近はセッションに参加するようになり、バンド形式での演奏にはようやく慣れてきたかなという感じ。
ソロギターは本当に数えるほどしか人前で弾いていないので、今回のオープンマイクはかなりブランクがありました。
ソロなんて自分の音しか聞こえない状態になるので、バンド以上に緊張します。それなのに、数えるほどしか場数を踏んでいない…
そんな中で少しでも心穏やかに本番を楽しめるように、演奏に入る前に「これだけはやっておこう」と思って実行したことがいくつかありました。
今回はそれについてご紹介したいと思います。これから本番を控えている方、本番で緊張してしまって思ったように弾けなかった方のご参考になれば幸いです!
ルーチンにしたい3つのこと
バンド形式の演奏時に意識していたことも入っていますが、今回のソロギターでの演奏にあたって改めてTODOリスト的な感じでまとめてみました。
- 弾き始める前に出音をチェックする
- 手の滑り具合をチェックする
- 客席を見渡してみる
当日はこのあたりを忘れないように意識的にやっていましたが、これが染み付いてルーチンになると良いのかなあと思ったりしています。
それぞれ、何故意識的にやるようにしたかと、実際にやってみてどうだったかをご紹介していきます!
弾き始める前に出音をチェックする
アンプやスピーカーを通して演奏する場合は特にそうなのですが、出音が練習時や自分が想像していたものと乖離することがよくあります。
こういった場合によく陥るのが、自分の音にびっくりして余計に緊張してしまうという状態です。
練習で慣れていた「いつもの音」と違うので、練習時の音に合わせるため身体の使い方が変わってミスをしやすくなるという感じで、私はよくこのパターンに陥っていました。
これを事前に期待値調整をしておくことで防ごうというのがこちらの作戦です。
私のやり方は、音量が大きいところなど、本番時に一番びっくりしそうなポイントに近い音を出してみて、出音をチェックしておき「ふんふんなるほど」と思う。これだけです。
オープンマイクはリハがないので、ここでボリュームなどが気になったら調整をしていました。
今回ご紹介する中で一番効くんじゃないかと思っているのがこれです。演奏中に余計なところに意識がいかなくなるのでおすすめです。
いくつもの会場を演奏してきて本番に慣れているという方は、もしかしたらこういうのはいらないのかもしれませんが、私のようにまだまだ経験が浅い方にはいいんじゃないかと思っています。
手の滑り具合をチェックする
練習と本番で違うポイントで、練習で再現できず、かつ物理的に9割方避けられずにやってくるのが手汗問題です。
これは体質の問題などもあるのかもしれませんが…私は結構な頻度で本番で手が冷たくなったり手汗の質(?)が変わるような感覚になります。
フィンガースタイルのソロギターだと右手も左手も影響してしまうので、死活問題。
そこで、マネしたのがクラシックギターの演奏を見に行くとよく見るやつです…百聞は一見に如かずでこちらの動画をご覧ください。31秒あたり。
あの…鼻触るやつです…なんですが、いかんせん見た目があまりよろしくない…ステージで女子がやるのどうなのよって思ってはいたので、耳たぶの後ろとか控えめにね…
一応、手の滑りが良くなるワザとして有名だし、信頼と実績のワザなのですが…抵抗あるのでやっぱりワセリンとかにすべきだろうかなどと悩んだりしています。
そんな諸刃の剣なワザですが、手汗で滑りが悪くなってしまって練習の時にはしないようなミスタッチが減るので効果的です。
客席を見渡してみる
本番の緊張でついついやってしまうのが、自分のことでいっぱいいっぱいになって楽しめなかったり、余計緊張のスパイラルにはまってしまうことです。
オープンマイクに参加するより前に、もう少し気軽な感じで人前で弾いた時、まさにそのスパイラルにはまりそうになったことがありました。
その時にふと客席側にいる友人とちょこっと喋ったら、何かから解放された感覚になり、緊張が解けました。
似たような感覚で、自分でMCをした後の曲もあまり緊張しすぎずに演奏できた記憶がありました。
その時の気づきから、緊張するけれども、あえて演奏前にぐるっと客席を見渡し、意識するようになりました。
はじめにご紹介した「出音をチェックする」とも近しいのですが、意識が客席にも向かっていないと、どんどん練習と本番との差分、つまり自分の方向に意識が向かいすぎて緊張スパイラルにはまってしまうことが多いのです。
なので、演奏前には緊張するけれども客席をちゃんと見るようにして、意識しておくことがおすすめです。
まとめ
もう一度、本番前にやってみたことのおさらいです。
- 弾き始める前に出音をチェックする
- 手の滑り具合をチェックする
- 客席を見渡してみる
この3つ、それぞれの効果が個別でどうだったのかはわかりませんが、うまくかけ合わさって結果良い方向にできたと思っています。
実践したオープンマイクでは、本番ならではの緊張はあったものの、自分の中ではガッカリしないくらいの演奏ができたのと、弾いていて楽しかったなという手応えがありました。
久しぶりの人前でのソロギター演奏だったにも関わらず、手応えがあったのは、事前の練習もそうなのですが、本番という特別な環境への対策もしっかりできたからなのかなあと思っています。
まだまだ本番慣れというには遠い状態ですが、このルーチンは守ってまた経験を重ねていきたいなと思っています。
もしこの3つのどれか、良いと思うものがあれば取り入れてみてください!