会社員をしながらギターの練習をしていると、練習時間が少ないぶん早くうまくなりたい!と焦ってしまい、自分の中に取り込む情報をついつい詰め込みがちです。
先日「時間的スペースを作るということ」という記事でもお話しましたが、つい数週間前まで私はインプット過多になって頭が容量オーバー寸前でした。
同時にたくさんインプットしている割には身についていないということに常々課題を感じていました。
そこで、気になっているテーマと近しいこともあり、「学びを結果に変えるアウトプット大全」という本を手にとってみました。
読んでみたら見事に先日書いた記事と似たようなことを言っていてとってもタイムリー!
相変わらずインプットしてるじゃんよ…ということはさて置き、この本を読んで気づいたことのアウトプットも兼ねて、練習で活かせそうなインプット・アウトプットについてお話をしたいと思います。
インプットとアウトプットの黄金比
「アウトプット大全」で提唱されているインプットとアウトプットの黄金比は3:7です。
これはコロンビア大学での実験で出た結果をもとにしているそうで、内容はこんな感じ。
- 100人の子どもたちに文章を覚えて暗唱させる
- 「覚える時間=インプット」と「練習する時間=アウトプット」の割合をグループごとに変える
- 最も高い結果を出したのは約30%〜40%を覚える時間に費やしたグループ
みなさんは普段のインプットとアウトプットの比率はどのくらいですか?私はもともとインプットに偏っていたところを、徐々にアウトプット先を増やしています。
私が普段のギターの練習で行なっているインプットとアウトプット先にはこんなものがあります。
- 教則本
- レッスン
- YouTubeやブログ
- 練習日記(紙のもの)
- 人前で弾く場(レッスン、セッション、ライブ)
- ブログやツイッター
- 練習の動画撮影
アウトプット先はここ1、2年でだいぶ増えましたが、まだまだ分量的には7:3くらいかなと思います。もう少しインプット量を押さえてアウトプットを増やすのが良さそうです。
では、どうやって増やすか…本に書いてあったことを参考に考えてみたいと思います。
気づきをいつでも取り出せる状態に
私のインプット情報源は先ほどご紹介した通り、こちらです。
- 教則本
- レッスン
- YouTubeやブログ
これまで、うまくなりたい!という一心からひたすら漁るように、手に入る情報は全て受け止めるくらいの勢いでインプットしようとしていました。
今思えばやった感だけがあって、自分の中に取り込めた要素は少なかったかもしれません。
「アウトプット大全」では、まずはインプットしたことから得た3つの気づきをアウトプットして自分の血肉とすることを推奨しています。
フレーズの練習を一例とするとイメージが湧くかもしれません。
- 参考にする演奏から、多くても3つだけ要素をピックアップする。
- そのピックアップした要素が身につくまで練習する。
- 身についたら同じ曲からまた3つ要素をピックアップするのか、新しい曲で別の3つの要素を練習する…の繰り返し
一度にインプットする量はおさえて、アウトプットに時間をかけ、一時的な記憶からいつでも取り出せる情報に移行させていくということですね。
振り返る
「アウトプット大全」では、ただアウトプットするだけでは良くなくて、アウトプットによって得られた結果を評価して次のインプットの方向修正をすることが大事だとも言っています。
練習に置き換えるとこの評価の材料となるのが、動画を撮って客観的に見る、レッスンで先生からフィードバックを受けるということになりそうです。
私の今時点のアウトプット方法はこのような感じです。
- 練習日記(紙のもの)
- 人前で弾く場(レッスン、セッション、ライブ)
- ブログやツイッター
- 練習の動画撮影
この中のうちどれが次のインプットの方向修正に効くかというと、やはり人前で弾くことです。
他もそれぞれ良いところがありますが、人前で弾くことほどたくさんの気づきを得られる機会はそう無いのではないでしょうか。
私も去年から人前で弾く機会を増やしたことで、次に自分が練習したいこと明確になっていきました。
それではいきなりハードルが高い…という方もいらっしゃるかもしれないので、そのような場合は練習動画と練習日記のハイブリッド技がおすすめです。
撮影した動画を客観的に見て出てきた課題を練習日記に書いて、次の練習に活かすという方法です。
練習日記を書くのは練習の方向性を決めやすくなるのと、後から振り返ることができるため、私は2、3年この方法を続けています。
それに加えて最近は練習している様子を動画撮影をして振り返っているのですが、これが普段弾いているのと違う角度から自分の演奏を評価できるのでおすすめです。
最後に
ギターレッスンに通い始めた頃は音楽理論をはじめとしたインプットばかりしていました。
それはそれで新しいことを学ぶので楽しかったのですが、頭に入れるのと実際に弾くのとではまた別だということも感じました。
ギターを演奏する上ではインプット以上に人前で弾くようなアウトプットとそのフィードバックによる試行錯誤は必要不可欠です。
私は性格上インプット大好き人間なので、アウトプットのボリュームを少し多めにとるくらいの気持ちで練習していこうと思います。
今回ご紹介した本は最近続編が登場して、アウトプットとインプットの両方本が出ています。私はどちらも読んだのですが、まずアウトプットが少なかったかも…と思う方にはアウトプットの本をおすすめします。
ギターの練習以外にも活かせる要素があると思うので、ご興味あれば手にとってみてください。