ギターの練習にはアウトプットが必要不可欠。こんなことを「ギター上達のために意識したいインプットのバランス」という記事で書きました。
その記事を少し掘り下げて、今回は私のアウトプット手段のうちのひとつ、レッスンを受けることについてお話したいと思います。
レッスンを受けるということは、当然、時間とお金がかかります。それでもその分の効果があると感じていて、解決したいことがあるならレッスンが近道とすら思っています。
私は教室選びはじっくりやりますが、割とホイホイレッスンに行ってしまう方です。それだけレッスンに行く意味を感じているからです。
今回はその理由をご紹介していきます。レッスンを行くのに迷っている方のご参考になれば嬉しいです。
レッスンにホイホイ行く人、抵抗がある人
私がギターのレッスンを初めて受けたのは大学生になってからでした。はじめはレッスンといえば幼少期の習い事のイメージ。
ですが、大学生ともなると目的があって自分からレッスンを受けに行っているので、幼少期の習い事とは全く別物でした。
自分ではどうにもならなかったことを専門家の力を借りてスルリと解決する感じ。どちらかというと習い事のイメージより歯医者さんとかに近い感じ。(痛くないし怖くないです。笑)
それを体験してからは、手詰まりになったら割とホイホイ専門家に頼る体質になりました。
一方で、先日友人と話していてびっくりしたのは、レッスンに抵抗がある人もいるということ。
どうやらプライドが高いのか、たとえ先生の前であっても途中段階のものを人に見られるのが嫌だそうです。
私としては、習いに行くんだからヘタクソなのは当たり前というスタンスで全く抵抗がなかったため、そういう考えもあるということに気づかされました。
もしかしたら、上達したい気持ちがプライドに勝った瞬間、ホイホイ族に移っていくのかもしれません。
私がホイホイ行く人である理由
レッスンに意味を感じて私がホイホイ族になっている理由は大きく3つあります。一つずつご紹介していきます。
時間短縮で効率UP
先ほども書きましたが、専門家の力を借りることで素人が自分だけでグルグル考えているよりも課題の発見と解決方法をセットで手早くもらえるのが、レッスンを受けることの良さです。
旅行先で観光スポットの場所を探して歩き回るよりも、その辺を歩いている地元の人にどこにあるか聞いてしまったほうが早いのと同じような感覚です。
1日にギターを弾く時間が限られている会社員ギター弾きは、とにかく時短をしたい。なので、レッスンに行くほうが悩んでいるよりもずっと効率的です。
インプットとアウトプットのサイクルが作れる
定期的にレッスンを受ける場合ではありますが、繰り返しインプットとアウトプットができるところもレッスンの良いことです。
ギターの上達にはアウトプットが必要ですが、特に練習を始めたばかりの段階では、なかなか人前で弾く機会は作れないもの。
それがレッスンでは、どんなに自分がヘタクソだったとしても先生が演奏を聴いてくれます。
さらに先生がアウトプットのフィードバックとして、練習の仕方や新しい知識を教えてくれる特典付き(本来こちらがメインですが…)
自分に合った教則本を探したり、人前で弾ける場所を自力で探すって、結構骨の折れることだと思うのです。
レッスンに行くと決めれば、インプットの機会もアウトプットの機会も同時に作れてしまうので、まずどうすればいいかよくわからない、といった場合はかなり時短になると思います。
自分だけの世界に閉じない
当然ですが先生は他人です。同じようにギターを弾くとしても、自分と違った音楽経験をしてきているので、これまで自分が知らなかったような世界を教えてくれます。
私の場合、踏み入れたことのないジャンルだったジャズについては、おすすめのギタリストやライブを紹介してもらえて視野が広がったのでとても勉強になりました。
さらにそこから自分で調べて気になったギタリストのライブに足を運ぶようにもなりました。
ある意味ギター仲間が増えたような、そんな感覚です。
オプションだけど見逃せないポイント
発表会というアウトプット場所
教室を主催している母体や先生にもよるかもしれませんが、発表会という場が用意されていることがあります。私個人的には発表会があるほうが良いと思います。
レッスンを重ねると先生の前で弾くことに慣れが出てしまいますが、発表会というレッスンと違った環境で演奏する場があると適度な緊張感とともに、いつもとはひと味違った発見ができます。
いつもと違う雰囲気での演奏は、さらに踏み込んだアウトプットとそれによるフィードバックが得られるの絶好の機会にもなります。
それと、普段は聴くことができない他の人の演奏も聴けるのも良い機会ですよね。
発表会がある教室がお近くにあるのであれば、利用しない手はないと思います。
コミュニティ的なはたらき
発表会からさらに踏み込んで、他の生徒さんとの交流ができる場合もあります。
主催者が積極的に交流するよう促していることもあれば、交流皆無なところもあるので本当に、あくまでオマケ要素です。
ですが、目標を同じにした仲間ができるとより活動が楽しくなりますし、続けるモチベーションもできます。
なので、発表会とセットでこのような他の生徒さんと会ったり話したりできるような機会があると、より自分の目指すところが見つけやすくなったり、足りない部分を発見することができるのではないかと思います。
最後に
レッスンに抵抗のある友人と話して、私は人よりもだいぶレッスンは気軽に行けるところだと感じていたことを初めて自覚しました。
私の友人レベルではないにしても、初めてレッスンを受けるというのは不安なこともあると思いますが、それ以上に得るものがあります。
悩んでいる方は一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?