練習時間を朝にすると良い面を以前にご紹介しました。
主に平日の時間制限がある時を想定したお話だったので、今回は逆に休日たっぷり時間が取れる場合にどういう練習をするかということにスポットを当ててお話したいと思います。
休日はボーナスタイム
平日に毎日決まった時間練習をしていますが、私の場合は30分程度です。30分の中でやれることは意外とたくさんあるのですが、それでも1、2時間とれるのとは違った粒度の練習内容になってきます。
なので練習時間をたっぷりとれる休日は、いわばボーナスタイム。いつもの練習メニューを拡張するのに加えて、休日しかできないメニューもやるようにしています。
時間の使い方
学校の時間割は合理的
人間が高い集中力を維持できるのは15分、長くてもせいぜい45分で、90分になると限界値と言われています。学校の授業時間って理にかなっている設定なんですね。
休日はボーナスタイムといいましたが、長時間ダラダラと弾き続けるのは非効率です。私は練習時間がたっぷりとれる日は、学校の時間割みたいに50分の練習と10分休憩をひとつのセットにして、そのブロックごとに練習テーマを変えています。
少しずつつまみ食い
練習をしている内容には、すぐに効果が見えてくるものと積み重ねてようやく効果が出るタイプのものがあります。
練習していてなかなか効果が見えない場合、時間が許す限り続けたいところですが、私は時間になったら切り上げるようにしています。
「睡眠学習」というものもあるように寝ることで頭が整理されてできるようになったり、一度離れて違った角度から見ることで突破口を見出したりすることもあるためです。
一日の練習で一気に効果を期待するというよりも、積み重ねた結果に効果が付いてくるという考えなので、練習の効果はすぐに期待せず長い目でみるようにしています。
少しずつつまみ食いをしていくような感じで一日でたくさんのメニューを練習するほうが飽きないですし、違う角度からの気づきも生まれやすいです。
これは実際に書きソロを作るのと、別の曲でアドリブソロの採譜を同時進行で行った時にも強く感じました。
その時の気づきはこちらの記事でお話していますのでよろしければどうぞ!
休日だからやれること
ここまで練習メニューを小分けにする方法をご紹介しましたが、これは主に毎日の練習メニューを時間が使えるぶん拡張して行なっているケースが多いです。
それとは別に、時間をたっぷり使える休日だからできることをする時もあります。たとえば、気になる演奏のコピーをしたり、次回のライブ課題曲で自分が弾く内容を決めたりといったような、がっつり弾かないけれど時間を使うものです。
これは練習というよりも作業に近いので、「今日の練習メニューは午前に3ブロック、午後からは集中力が続く限り採譜をする」というようなかたちで練習メニューと別立てで組むことが多いです。
休日にがっつり時間をとって採譜などをすることで、毎日の限られた時間では弾くだけにするといったサイクルで練習しています。
最後に
休日の練習は毎日の練習をする前提で組んでいることが多いので、今日はまとめてがっつり◯◯をやるぞ!というよりも、毎日の練習の延長をしていることが多いです。
これは先ほども書きましたが、練習の効果は積み重ねた結果付いてくるものだと考えているからです。
この練習方法は、毎日練習をしていく中で日々カスタマイズして私の行動や思考の特性に合うようにしていったものです。
人それぞれ考え方や行動のクセが違うので、私にとってしっくりくるやり方だったとしても、人によっては合わない方法かもしれません。
今回ご紹介した練習方法はこういうやり方もあるんだなあ、という感じで読んでいただき、もし使えるポイントがあればヒントにしていただけたら嬉しいです。