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自宅練習でもアンプを使う理由

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私はバンド活動を始めてから5年で4回ほどしかライブハウスでの演奏を経験していません。1年に1回くらいのペースですね。

それが、2018年ではそれを軽く追い抜くくらい演奏しまして、それまではわかりやすい演奏技術の課題ばかりに目が行ってアンプから出る音まで意識した練習ができていなかったなあ、と改めて感じました。

アコースティックギターを弾いてきた名残もあって自宅で練習するときは基本的には生音でしたが、本番はアンプを使って演奏するのに生音で練習していることの違和感に気づき、自宅練習にアンプを導入しました。

今回は、私が自宅でアンプを使って練習するに至った理由と私の使っている自宅用のアンプについてご紹介したいと思います。


自宅練習でアンプを使う理由

私は賃貸マンションに住んでいます。一軒家ならまだしも、マンションだと隣家と壁一枚隔てただけなので楽器練習の音量にも気を遣います。

アコギくらいの音量があるとお隣さんに聞こえてしまうので、マンションに住んでいる身としてはエレキギターの生音というのは非常に都合が良い音量です。

アンプを使ってそのまま音を出すのがテレビと比べるとどうなのかというところはありますが、そのままアンプの音を空中に放つのは勇気がいるためヘッドホンをつなげて練習しています。

本当はアンプを出す手間もヘッドホンをつなぐ手間も省きたいのですが、わざわざここまでしてアンプ利用をするのにはふたつの理由があります。

ひとつはピッキングの力加減を練習も本番も同じようにできるようにするため、もうひとつは細かな音の処理を練習段階で行えるようにするためです。

ピッキングの力加減

私の場合、生音で練習をした時とアンプを使って練習をした時とで大きく変わったのはピッキングの力加減です。

生音での練習は自分が聞こえるくらいの音量になるようピッキングに必要以上の力が入ります。そのピッキングのままアンプで音を出すと、普段の練習に比べて強く弾きすぎているような音になります。

そこでアコギ出身の癖もあってピッキングの力を抜いて調整するのですが、普段通りの弾き方から離れていくためピッキングに意識がいき練習よりもヘタクソになってしまいます

はじめは人と合わせるから普段の練習よりも緊張するんだなあ、くらいに思っていたのですが、最終的には普段の練習とピッキングの力加減が違うからという結論に至りました。

練習と本番のピッキングの力加減が違うと、本番の緊張している環境ではなかなか練習の効果が発揮されません。そのため、練習でも本番の環境に近づける必要が出てきました。

細かな音の処理

アンプに繋げると弦をこする音やミュートしきれなかった音などの意図していない音も出したい音と同じように拾われます

生音での練習では音が小さくあまり意識していなかった部分が強調され、自分ってこんなにヘタクソだったっけ?とびっくりすることも多々ありました。

その結果、変な音を出さないようにピッキングが普段と違うぎこちなさを持ってしまったり、そもそも自信を持った演奏ができなくなったりとあまり良いことがありませんでした。

本番と一緒とまではいかなくても、練習の時でも聞こえる音量をある程度揃えた方が良いと思い、自宅練習でもアンプを取り入れることにしました。

自宅練習のアンプ

自宅でアンプ練習をするときにヘッドホンを使わないと隣を気にしてアンプの音量を絞ってしまうため、結果的に本番に環境を近づける解決策にはなりません。

しかし毎日アンプを出してきてヘッドホンをつないで、ギターもつないで…とやるめんどくささは相当なものです。アンプを出している間に少しでも弾いていたい

自宅練習でアンプを導入したての頃はライブの直前くらいの時期になるとアンプで練習して、それ以外は生音という感じだったのですが、ある日YAMAHAのsession cakeという小さなヘッドホンアンプを見つけました。

サイズはケーキと名乗るくらい小さく、コンパクトエフェクターをちょっと正方形に延ばしたくらい。重さはスマホより少し重いくらいです。近くにあったcrybaby miniと比較しました。

電池駆動で電源タップの場所を気にする必要もないためヘッドホンとシールドは繋ぎっぱなしでいつも練習する定位置に置いておき、ギターを繋げるだけですぐ練習できるようにしています。

これのお陰で今のところ全くストレスなく毎日練習することができていて、自分の練習スタイルにはぴったりだったと思っています。出力が大きいアンプに比べるとさすがに音質は劣ってしまいますが、毎日練習を継続する助けになると思います。


たまに個人練でスタジオに入る

毎日の練習を継続するという意味では先ほどご紹介したsession cakeが一役買ってくれますが、やはり本番で使うアンプを想定すると少し不十分です。

なので、毎日の自宅練習とは別にバンド練習でスタジオに入る前など、誰かと合わせる前に個人練でスタジオに入るようにしています。

スタジオでは、主に使用予定のエフェクターの事前セッティング、自分の音の確認や大きなアンプの音量を実際に耳で確認するということをしています。

自宅とスタジオと両方でアンプを使った練習をすることであまり双方の体感値にギャップが出にくくなってきましたが、さらに誰かと合わせるという条件が重なってくるとまた音の出方が違ってくるのでスタジオ練習の個人練でも限界はあるなあと思います。

ここは本当の意味で、実体験を重ねないと慣れるのが難しい部分かもしれません。

自宅がスタジオだったら…

家に防音室があるという人の情報を聞き、一時期本当に羨ましくて勢いあまって防音室の展示を見に行ったことがあります。

お隣を気にすることなく、家でも大きなアンプで演奏できるのって少し憧れますよね。いつかそういう環境に住んでみたいなあ、とは思いつつ、夢物語なので今できる練習方法で頑張ろうと思います(笑)