イヤホンも、スマホの充電も、気づけばワイヤレス化が進んでいますね。楽器・機材にもジワジワとワイヤレス化の波が来ています。
ラクそうだなーと思いながらも、本番中にうまく音が出なくなったらどうしよう…などの不安もあって様子見していた私ですが、ついにワイヤレスシステムを導入しました。
実はイヤホンの時も同じ思考回路で様子見して、ひと足遅れで導入していたのですが、はじめの不安はどこへやら、今や快適なワイヤレスライフを送っています。笑
少し前に購入はしていたのですが、先日ようやくステージでのワイヤレスデビューを果たしたので使用感などご紹介したいと思います。
ワイヤレス導入のきっかけ
周りでワイヤレスを使っている人を見ながらも、私はなかなか導入せずにいました。
それは冒頭にも書きましたが、本番でのトラブルがありそう…と感じていたからです。
ですが、それでも導入したいと思った理由がこちら。順番にお話していきます。
- スタジオセッションのシールド混雑問題
- 自宅練習でも身軽になれそう
スタジオセッションのシールド混雑問題
セッションに何度か行っていると、ワイヤレスを導入してもいいかなと思うシチュエーションがありました。
それは、スタジオでのセッションで、メンバーの入れ替えでアンプに交代でギターを繋いでいく時です。
シールド同士が絡まって、「これは誰のシールド?」であったり、「このシールドは一体どこへ繋がっているんだ…!?いや、どこにも繋がってなかった!!」といったことが頻繁に起こるためです。
ワイヤレスにしてしまえば、ペダルを繋ぐとしても、ギターとペダル間はワイヤレスで済み、無駄にシールドが増えず床がスッキリします。
実際にセッションでワイヤレスを使っていた方はセッティングがとても楽そうだった…というのも私の心を動かしたポイントでした。
自宅練習でも身軽になれそう
私は自宅での練習は基本座ってやりますが、本番が近くなると立っての練習もします。
ワイヤレス導入当時、たまたまカッティングの練習をしていて、フォーム確認のため鏡を見て練習したい時期でした。
シールドを繋いだままだと鏡の前に行くのは大変なので、練習の時だけわざわざ鏡を移動していましたが、ワイヤレスになれば自分が鏡のところへ行けばいい!これは結構革新的です。
ちょっとしたことではありますが、練習するまでの準備を短縮できるのは毎日の練習において大きい進歩です。
このような理由から、ワイヤレスを導入してみようということになりました。
Xvive XV-U2を導入
Xvive XV-U2にした理由は周りに持っている人が結構いるので使いやすいんだろうなーという安直な発想です。
お値段も1万円そこそこで意外とリーズナブルなのも、ちょっと試してみようと思えた理由です。
他の同価格帯のものとも比較しましたが、カクカクしてない方がいいくらいと、そこまでこだわらずに購入しました。
色は黒やシルバー、サンバースト柄などいろいろな種類がありましたが、私が選んだのは持っているギターに合わせてナチュラルな木目模様のもの。
つけるとこんな感じです。どちらも多少なじんでいる…?
付属の充電器は、USBにつなぐ形式なので、スマホの充電みたいな感覚でモバイルバッテリーでも充電できます。
使い方も直感的でわかりやすく、TRANSMITTER(送信側)をギターに、RECEIVER(受信側)をアンプやエフェクターにつなげ、電源をONにするだけです。
小さくて軽いので、ギターケースのポケットに入れて持ち運びできて、とにかくカジュアルに使えそうというのが開封した印象でした。
ステージで使ってみて
セッティングがラクになった
ワイヤレスデビュー戦はライブハウスではあるけれど、毎曲メンバーの入れ替えがあるセッション形式のイベントでした。
素早くセッティング・撤収することが求められるのですが、荷物もコンパクトになるし、撤収時に慌てて回収したシールドがぐちゃぐちゃ…ということにもなりませんでした。
演奏中に関しても、ワイヤレスなので衛星中継ばりに「音が遅れて聞こえるよ!」みたいなことにならないのか不安がありましたが、全く気にならないレベルでした。
利便性の方が勝るという感じで、使ってみてとてもラクになった!という嬉しさがありました。
覚えておきたいトラブル回避方法
ラクになった一方で、初めての利用にしてワイヤレスのよくあるトラブルにも遭遇しました。これは最初に経験できてある意味ラッキーでした。
共演する方が全く同じ型のワイヤレスを使用していたため混線してしまった、というものです。
アンプに繋いでみてガリガリ言い出したら混線を疑いましょう。
実はこのワイヤレスにはチャンネル機能というものが存在していて、1〜4の異なるチャンネル設定ができます。
別チャンネルにしておくと干渉しあわないので、共演者とは別のチャンネル設定にしておくことで混線を回避できます。
このリスクはあったはずなのに、私はチャンネル設定の方法を覚えておらず、すぐに対応できませんでした。
結局共演者の方に有線にしていただくことで対応しましたが、起こりうることではあるので、あらかじめ設定方法を覚えておくか、1以外のチャンネルに設定しておくのがよさそうです。
あとは一応、予備のシールドも持っていくのが良いと思いました。
充電はこまめにする
ワイヤレスは、当たり前ですが充電式です。充電が切れたら音が消えます…
基本は90分の充電で5時間使えるようなので長めのセッションでも、自分の出番だけつけているようにすれば途中で充電しなくても大丈夫でした。
ただし、自宅で使っている時にフル充電をしてから1週間くらい何もせず放置したらほとんどもたなかったので、本番前には必ずフル充電していくことをおすすめします。
不安であればモバイルバッテリーを携帯しても良いと思います。
最後に
今回導入したワイヤレスシステムに限らず、ワイヤレスははじめは不安がありますが、使ってみるとシールドの役割はそのままに、ちゃんと有線の課題を解決してる感じがしました。
やっぱり有線に慣れてしまってはいたものの、そこから一度解放されてみると無線の方がいい!と思うようになりますね。
良い買い物をしたと思いました。これからもどんどん活躍させていく予定です!