ギターライフ

ずっと気になっていたネオソウルというジャンル

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ギター・マガジン 2019年10月号で、ついに「ネオソウル」が特集されましたね!

私がいいなあ!と思ったギタリストは、だいたいこの「neosoul」というキーワードが付いていることから、気になって仕方ありませんでした。

巷ではよく聞くけれども、ネオソウルとは一体何なのか。このギターマガジンでついに明らかになる…これは買うしかない…!と、発売日に張り切って購入してしまいました。

今回は私のギタマガを読む前後の印象と合わせてネオソウルについてお話したいと思います。


ジャンルという曖昧な概念

ネオソウルに限らずですが、ジャンルというものは誰が言ったか知らないが…という感じでとても曖昧な概念です。

なんだか共通点がありそうでモヤっとした複数のことがらを、抽象化してひとくくりに名前をつけて説明しやすくしたようなものです。

ネオソウルも同じで、何かしらの共通点があったためにそのような名前がつけられたのでしょう。

一体誰が言い出したのか、境界もわからないし、どういう共通項でくくられているのか。その疑問にギタマガがヒントをくれそうです。

ネオソウルとの出会い

私のネオソウルとの出会いは、2年くらい前にInstagramの海外ギター勢がすごいと聞いて、大手の@pickupmusicをフォローしたことから始まります。

そこから飛び込んできたのは今回のギタマガでも特集されていた、Isaiah Sharkey、Mateus Asato、Melanie Faye、Tom Mischなどなど…

彼らのカッコいいプレイの連発。特に私はIsaiah Sharkyのプレイスタイルが好きで、たまたま新しいアルバム「Love.Life.Live」を出したくらいのタイミングだったので、衝動的に買ってしまいました。

他にもInstagramでプレイが気に入ってフォローしたギタリストたちを見ていると、「neosoul」という共通のキーワードが浮かび上がってきました。

どうやら私は、ネオソウルと括られている音楽が好きらしいぼんやりとそう感じるようになりました。

それと同時に、実態の掴みづらいネオソウルとはなんなんだろう?という疑問を持ちました。


ネオソウルは前から存在した

今月号のギタマガを読んでみたところ、実はネオソウルという言葉は前からあったらしいのです。

もともとネオソウルとは、90年代後半〜00年代初頭に勃興したヒップホップ / R&Bの派生ジャンルである

ギター・マガジン2019年10月号より

その代表的なアーティストとして挙げられていたのがディアンジェロとか、ローリン・ヒルとか。

特にローリン・ヒルは私の大好きな映画、「天使にラブソングを2」で主演級の役をしていたので、彼女もネオソウルの人と聞いて妙に納得感がありました。

いわれてみれば、この映画に出てくる曲、”Oh Happy Day”はゴスペルですし、ラストシーンの”Joyful Joyful”もゴスペル感漂わせながらHIPHOPが融合した感じだし、エンディングテーマの”Ain’t no mountain high enough”はR&Bの名曲だしで、確かにこの流れの中にいた人なんだろうなあと思いました。

そして、私がもともといたバンドはR&Bやソウルなどを中心に演奏していました。当時、バンドのリーダー的存在だったベース君に、ディアンジェロをはじめとしたこの界隈の人たちのアルバムを聞けと言われて大量に貸りたことがあります。

ジャンルは特に興味があったわけでなく、バンドがやりたくて入った私は借りた当時は教養のために…くらいの感覚でしたが、このあたりの音楽がもともと「ネオソウル」と言われていた人たちだったと知って驚きました。

今更、ここに私が興味を持ってきているというのがおもしろいですね。もしかしたら、知らないうちに自分がいたバンドに影響を受けていたのかもしれません。

現代のネオソウルギタリストに学ぶこと

90年代後半〜00年代初頭のネオソウルはギターはあまりフィーチャーされておらず脇役だったといいます。それから20年くらい経ち、ギタリストを賑わしているネオソウル。

ギタマガを読んで、今のギタリスト的な文脈でみるネオソウルは、どうやら「守破離」でいうところの離のあたりまで若くして到達している人が活躍していそうということを感じました。

ギターが弾けるという土台があり、これまでのギターヒーローたちをフォローしつつ、それぞれの音楽の経験からくる要素、彼らの感性でのカッコいいをミックスして独自の音楽を追求している感じ。

その裏側に、どんなものでも柔軟に受け入れる姿勢と、良いものを取り込んで自分のものに昇華させるセンスが見えます。

ひとまず、私みたいな人は「守」を頑張れというところではありますが、自分の殻に閉じこもらずに新しい流れを柔軟に受け入れるということは意識したいポイントだと思いました。


身に付けたいギタマガのフレーズ集

ギタマガは最近よく私のツボを突いてくるテーマを扱ってくるので、そういう時はついつい買ってしまいます。

今回、ずっと気になっていた「ネオソウル」を改めて知るヒントになったほか、実は私が注目している関口シンゴさんがネオソウル感たっぷりのフレーズ紹介が数十ページに渡って掲載されています。

もしかしたらこれが購入して一番嬉しかったポイントかも。紹介されているフレーズを少しずつ消化しながら、改めて「ネオソウル」の音楽をじっくり聴いてみようと思ったのでした。

今回ご紹介した「ギター・マガジン」はAmazonのサービス、kindle unlimitedに登録しているとバックナンバーも読めるみたいです!

ギター・マガジン 2019年10月号