ライブレポート

ギター2本で表現するカラフル 「tomohiro maeda×bashiry Live」

先日、前田智洋さんとbohemianvoodoo(以降ボヘと略します)のbashiryさんのギターデュオライブに行ってきました。

たまたまbashiryさんのinstagramでこのライブを知って、ガットギターのデュオなんて滅多に聴けないんではないだろうか!!と思い、即予約しました。

このときの私の判断は間違いではなかった…もう、めちゃくちゃ楽しかったです!!

幸いにも一番前の席が取れて、演奏中の声も息遣いもバッチリ聞こえるくらいの、まるで自分もセッションしているかのような距離感でした。

今回のライブもまたいろいろと持ち帰ることができたので書き留めておこうと思います。

キャラクターの違う音色

おふたりの使用しているギターはGodinというカナダのメーカーのものでした。このGodinのイベントで知り合って今回のライブが実現したようです。

2godin

同じギターではありましたが、おふたりのそれぞれのカラーが出ていて全く違う音色になっていておもしろい。本当に、楽器は生き物だと感じます。

パッと聴きの印象、前田さんの音色からはアカデミックな繊細さ、bashiryさんはボヘでも発揮される大胆さを感じました。

私から見るとおふたり例えるならベジータ王子と野生児悟空。キャラクターは違うんだけど、どっちも強くて、それぞれの良さがある感じ。

bashiryさんはいつもボヘでピアノといい感じの棲み分けができているなーと思うのですが、ギターデュオでも前田さんの繊細な音がピアノと近しい感じでこれもまたbashiryさんの大胆なギターと相性がいいのかな、とも思いました。

キャラクターが違う楽曲

セットリストはセッション定番曲から、インプロビゼーション、おふたりそれぞれの作った曲と、飽きない構成でした。

それぞれが作った曲は全く違う雰囲気だけれどナイロン弦の音色ととても合っていて素敵なコラボでした。

bashiryさんの曲はボヘでも聴いていたけど、イオリさんと並列で書かれていることが多くて、これまでどれがbashiryさん名義なのかわかりませんでした。

今回改めて聴いてみて、bashiryさんの曲は自分が好きなフレーズやボイシング、コード進行がたくさんあるなと感じました。

MCでゲームをやりすぎてお母さんからギターを与えられたって話が出ましたが、bashiryさんの音楽のバックグラウンドにクロノトリガーがある気がしてならない そう思わせるフレーズがありました。

ボヘさんはクロノトリガーのカバー演奏もしてるし、何かとボヘの曲で私がツボに入る曲があるのも、似たようなバックグラウンドがあるからなのでは、と思っています。…気になる。

一方、前田さんの曲はbashiryさんの曲とガラッと雰囲気は変わって、どこかクラシックギターの練習をしていた頃に聴いていた懐かしさ。武満徹さんのような響きだなあと感じました。

それぞれの作った曲を、ギターデュオのセッション形式で再現されるのがおふたりとも嬉しそうで、自分が作った曲が自分だけではない人によって再現されるって楽しいだろうなあと思いました。

また作曲もしてみたいです。

お兄ちゃんと弟の会話

今回のライブで特筆すべきは、なんといってもおふたりが会話のように楽しんでギターを弾いていたことです。これが聴いている側も本当に楽しかった。

どの曲もそんな感じでしたが、一番会話感があったのが完全なるインプロビゼーションの演奏。あの空間であのクオリティで…さすがとしか言いようがないのですが…途中笑いもありの最高のインプロでした。

セッションはやっぱりコミュニケーションですね。前田さんがちょっと変わった奏法で仕掛けると、bashiryさんが「ええっ!?」という顔をしてすぐにマネをする。

その様子がお兄ちゃんのマネをする弟みたいな感じで微笑ましかったです。ステージ上でそれをやっちゃうところがまたbashiryさんらしくていいなと思いました。これは是非見習いたい…

ボヘのライブレポートでも書いたのですが、このbashiryさんのすぐに真似して取り入れようとする反応力というか、チャレンジ精神というか、ギターの音と同じ怖いもの知らずな大胆さがすごい。

私も2020年は守りに入らない感じのギターにしていきたいですね…。そこからが本当に楽しめる領域な気がしてきました。

シルヴァン・リュックというギタリスト

今回のライブで、おふたりの共通して好きなSylvain Lucというギタリストのお話が出ました。名前はどこかで聞いたことがあったのですがノーマークだった人。

前田さんはこの方に憧れて、どうしてもレッスンを受けたくてフランスに行ったとか。

MCでBireli LagraneとのデュオのCDが…というお話があったのと、最後に演奏されたIsn’t she lovelyでピンときたのですが、私がギター教室の門を叩いて初めて弾いたIsn’t she lovelyの参考として紹介された動画に出ていた人でした。

当時私がエレガットをレッスンに持って行っていたから紹介されたのかもしれませんが、こうして繋がっていくのですね…冬休みの宿題として、Sylvain Lucを聴こうと思います。

最後に

年末になんだかとてもいいライブを見ることができました。予約した自分、グッジョブ。おふたりのガットギターデュオ、また見たいなあと心から思えるライブでした。

そして、改めてナイロン弦の音が好きだと思いました。ナイロン弦らしい音の選び方とか、ボイシングも心地よい。

今、私はいろいろなジャンルへ流浪の旅をしていますが、また私もどこかでガットギターに回帰することがあるのかなあ、とも思ったりしました。

あとね、あれだけいい演奏見せられてGodin欲しくなってきてしまいましたね(笑)

このライブから私自身もとてもいい影響を受けた気がして、年末としてふさわしい、来年のチャレンジを考えるいいきっかけになりました。

やっぱり、ライブは躊躇せず行くのがいいですね!

ボヘさんが演奏するクロノ・トリガーのカバーが入っているアルバムはこちら。かなりカッコいいアレンジに仕上がっています。ロボのテーマはかなり意外な展開なのですが、メドレーとしてカッコよくボヘさん色になっています。ご興味があればぜひ。

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