ギターライフ

原点に立ち返り、自分の核を知る

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セッションなどに行っていろいろな人の演奏を見ていると、あー、すごいなー。自分はまだまだなあ、なんて思ったりします。

もっと早い学生時代に○○と出会っていたら、練習方法が今くらいのものを続けていれば…そんなタラレバばかり考えてしまいうこともあります。

自分にはないものを持っている人を見ると、急に隣の芝生が青く見えてしまったりするものです。学生時代はもっと自信があったのになあ。とにかく、今の自分には自信がない。

そんな折に、ちょっとした出会いや再会があって、久しぶりに私が学生時代に夢中になっていたソロギターの練習をするようになりました。

最近のいくつかの出来事を通して、いろいろ手を出しているけれど、今の自分を作っている核となるものを見つけた気がしたので記録しておきたいと思います。


真骨頂

まず、「ソロギターのリハビリだ!!」となってからはじめに取り出したのは、これでした。

ファイナルファンタジーギター・ソロ・コレクション
ff-sologuitar

これは、難易度的にはやさしめなものなので、完成度はともかく、ちょっとおさらいしてしまえば譜面を見ながら楽しめる感じ。

私の持っている楽譜は古いのですが、今はいろんなバージョンが出ているみたいですね。

そして、私は小学校〜中学くらいまでゲームが大好きで、通学時にはひたすらゲームのサントラを繰り返し聴いていて、曲もバッチリ頭に入っています。

なので、まさにこの譜面は私にぴったりのリハビリ教材でした。

家でそれを弾いていたら、同居人に「やっぱり真骨頂だよねー」と言われました。

最近はセッション定番曲などで弾く曲を多めに練習していてそればかり聴かされていたので、久しぶりのソロギターを聴いてそう思ったようです。

自分にとってはまだまだリハビリという位置づけでそう言ってもらえるほどの感覚はなかったのですが、第三者から見ると真骨頂といえる何かが伝わっていたのでしょうね。

なんだか新鮮な感じがしました。何気ないちょっとした言葉だったと思うのですが、そういうものほどすごく印象に残る時がありますよね。

そうかあ、これが自分の真骨頂なのかあ、とじんわり後からこの言葉が効いてきました。

ジプシーして見えてきたこと

私はプロフィールに書いている通り、

クラシックギター→バンド活動でポップス→ジャズギターかじる→ファンクセッション

という感じでジプシーさながらの動きをしているわけですが、セッションに参加したり、ライブに行くと、やっぱり演奏者それぞれで核となるものが存在している気がしています。

その核に、それまでの道のりでみつけたあらゆるものがくっついて独自の演奏が形作られる。個性になる。

それは、たとえ私がいいなあ…と思っていてもすぐには真似できないものなのかなあと思います。

行ったライブのMCなどでも「○○に影響を受けて…」という言葉をよく聞きます。

明確にこの人に影響を受けました!という人の演奏を聴いていると、確かにそれは影響を受けた人の雰囲気だね!と思うんです。

そういう時、だいたい私はそうやってズバッと言えるほど強く影響を受けた人っていただろうか。って考えてしまいます。隣の芝生は青い。

自分の核ってなんなんだろうな…

もしかしたら、これから徐々に形になっていくものなのかもしれない。そんな淡い期待を持ちながらも、人の演奏を聴いてはモヤモヤしていました。


自分の核はサントラなのかも

以前一緒のバンドでキーボードを弾いていた友人がカフェでピアノを弾いてるというので見に行きました。

その後、私もちょこちょこそのカフェに行くようになって、先日他のお客さんがいなかったのをいいことにその子のピアノに合わせるかたちでプチセッションをしました。

友人はクラシック畑出身で、パッヘルベルのカノンやジブリの曲を弾いていました。楽譜を見ながらペロッと弾けてしまってさすがという感じ。

私はそれを聴きながら、適当にフレーズを入れてみるという感じで合わせていたのですが、不思議とフレーズを入れるのが楽に感じました。

ジブリに関してはもう、持って行き方がわかるという今までにない感覚。

私は中学高校時代、ミュージカルや映画音楽を中心に演奏してきたので、ジブリの曲もたくさん演奏してきていて、オケを1人で歌えるくらいいろんなパートを記憶していました。

それまで自分の音楽の核ってなんだろうな、って思っていたけど、このピアノとのセッションでサントラという答えがなんだかしっくりくる気がしました。

最後に

私が今興味をもって取り組んでいる音楽の中に飛び込んでみると、その音楽のことが大好きな人たちの素晴らしい演奏を聴くことができると同時に、自分の経験の浅さを思い知ります。

隣の芝生が本当に青くて羨ましく思えたのですが、自分が今までやってこなかったものなんて、すぐできないのは当然です。

今まで冒頭にも書いた、もっと早く○○と出会っていたら…というタラレバばかり考えていましたが、今までやってきたことは自分ならではのものだということを受け入れてあげようと思いました。

私の場合はサントラなので、今やっている音楽とはあまり近くないような気もして、どう絡むのかまったくわかりませんが、これまで育ててきた自分の核を大切に、新しいことにも取り組んで進化させていきたいと思います。

ファイナルファンタジー・ギター・ソロ・コレクション TAB譜付