練習アイディア

情報インプットのクセを意識する

ギターを弾いたり、背負ったりしてると肩が凝りますね…基本仕事もデスクワークの私は背中がガチガチです。なのでたまーにマッサージを受けます。

以前私が受けたマッサージ師さんで全盲の方がいました。趣味でピアノを弾いてるそうで、施術中は音楽トークで盛り上がりました。

お話を聞いていて、目が見えないからこその感じ方があるんだなあ、という気付きがありました。

今回はこのマッサージ師さんとの会話や、普段の練習で気づいた情報のインプットについてお話したいと思います。

音だけの世界

施術中、音楽や楽器について話している中でマッサージ師さんはこんなことを言っていました。

自然の音をどうにかピアノで表現したいんですよね。こないだも水の音をピアノで弾いてみたんです。」

幼少期からピアノを弾いていて、絶対音感を持っているということでした。

視覚という感覚が閉ざされている彼は、そのぶん音に対して鋭い感覚を持っていて、聴覚でめいっぱい自然を感じているんだろうなと感じました。

部屋で流れるBGMのセンスも良かったので、聞いてみたらやはりご自分で選んでいるということで好きな音楽の話にもなりました。

その中で共通のアーティストが出てきたためCDの話になり、不意に私は「ああ!あの森みたいなジャケットのやつですよね!」と言ってしまいました。

そうだ、この人は森もジャケットの絵も見たことがないんだった。

この時自分が普段いかに無意識で視覚情報に頼っているのかを認識しました。

認知特性のはなし

ところで、認知特性という言葉を存知でしょうか?本の説明から引用すると、このような感じです。

外界からの情報を頭の中で理解したり、整理したり、記憶したり、表現したりする方法

医師のつくった「頭のよさ」テスト 認知特性から見た6つのパターン (本田真美 著) より

この認知特性は6つのパターンがあるといわれています。どれかひとつにピタリと当てはまるというよりは、人によってそれぞれの強弱があるという感じです。

  1. カメラタイプ(視覚優位者)
    →写真のように二次元で思考する 
  2. 3Dタイプ(視覚優位者)
    →空間や時間軸を使って三次元で考える 
  3. ファンタジータイプ(言語優位者)
    →文字や文章を映像化してから思考する 
  4. 辞書タイプ(言語優位者)
    →文字や文章を図式化してから思考する 
  5. ラジオタイプ(聴覚優位者)
    →文字や文章を耳から入れる音として情報処理する 
  6. サウンドタイプ(聴覚優位者)
    →音色や音階といった音楽的イメージを脳に入力する

著者の本田真美さんが作った診断ツールがあるのでご興味があれば試してみてください。

私の結果は3Dタイプの傾向が一番強く出ました。次はカメラタイプ。視覚やイメージでとらえるほうが得意みたいです。残念ながらサウンドタイプは最下位…音楽やってるのにね…

私がCDの話でとっさにジャケットの絵について言及したのもこの認知特性が影響しているからでしょうね。

マッサージ師さんは、お話を聞いている限り、おそらくサウンドタイプの傾向がとても強いんだろうなと思います。

練習でみる認知特性のクセ

最近、毎日の練習メニューのひとつとして、引き出しを増やすためにひたすらフレーズのコピーをしています。

練習のしかたは2パターンあって、このいずれかを目的に応じて使い分けています。

  1. 参考音源を少しずつ止めながらマネして練習
  2. まずは譜面に起こしてから、譜面を見て練習

今回は私が一番強く傾向の出た視覚にまつわる後者の方法をピックアップしてお話します。

譜面に起こしての練習は、主に長めの尺でコピーする時や、分析をしたメモを残したい時にしています。

このやり方は譜面にすることで、聴覚で得た情報を視覚情報に変換します。そして、弾くときには視覚で得た情報から音でアウトプットします。

たしかに自分が視覚優位者だとわかると納得の練習方法です。知らないうちにそうやっていたのもおそらく自分に合っていだからなのだと思います。

逆に自分の認知特性が悪い方向に働くときに気をつけたいポイントもあります。

それは視覚に頼るあまり実際に弾く段階で視覚情報が優先されて聴覚情報が頭に入らなくなるということです。

無意識でついついやってしまいがちなことなので、譜面を見っぱなしにならないように細切れに弾いて少しずつ頭に入れる意識をするようになりました。

練習したことを効率よく記憶する上でも自分の認知特性から自然に出てくるクセを知っておくのは良いかもしれないですね。

最後に

自分の認知特性を知ってから、これまでの自分が自然にとってしまう行動に妙に納得感がでました。

何かやりながら会話をしている時に視界に入った情報に反応して脳内の情報が途切れ、会話迷子になったり、作業に集中して周りで話していることが全く聞こえておらず、急に話を振られてあたふたしたり。

実はこれは自分がダメなやつなのではなくて、認知特性から来ていたクセなんだなとわかると、人が話してる時にその人のことを見て会話に集中するなど意識的に問題を回避することができます。

これは会話や練習以外にも言えることだとは思うので自分の認知特性がどういう傾向か知っておくだけでもおすすめです。

今回ご紹介した本では認知特性がどうやって形成されていくかといった解説や、活かし方について書かれていますので、ご興味あれば読んでみてください。

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